ゴミ出しを忘れる人へ|曜日と朝の両方を押さえる
— 覚えていても、朝に出せなければ同じことです
ポイント
- ゴミ出しの失敗は「曜日を忘れる」と「朝に持ち出せない」の2つに分かれる
- 曜日は繰り返し予定で自動化し、前夜に玄関へ出しておく
- 分別が複雑な地域では、分別そのものを日常の動線に組み込む
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ゴミの日を忘れて、次の回まで一週間置くことになる。覚えていたのに、朝バタバタして出し忘れる。
失敗のパターンは2つあり、対策が違います。
分別が複雑な場合
分別の判断が負担なら、捨てるときに分けるのではなく、置くときに分かれている状態を作ります。
- ゴミ箱を種類ごとに用意する。 キッチンに「燃える」「プラ」「缶・びん」の3つ
- ゴミ箱を増やせないなら、袋を吊るす。 フックに袋を掛けるだけでも分別できます
- 迷うものを1か所にためない。 「分からないもの」箱を作ると、そこが永久に残ります。自治体のサイトで一度調べて、覚えておく
分別ルールは自治体によってまったく違います。引っ越したら必ず確認してください。 自治体のサイトに一覧が載っています。
【手順】曜日と朝の両方を押さえる
失敗のパターンは2つあり、対策が違います。
パターン1:曜日を忘れる
カレンダーに繰り返し予定として登録してください。
- 通知は前日の夜にする(当日の朝だと袋を作る時間がありません)
- ゴミの種類ごとに登録する(燃える・資源・不燃)
- 月に1回しかないもの(不燃、粗大)は特に忘れるので必ず登録
自治体のゴミ収集アプリがある地域も増えています。通知機能があれば、それを使うのがいちばん簡単です。
パターン2:覚えていても出せない
朝に「今日はゴミの日だ」と思っても、袋がまとまっていない、手が塞がっている、時間がない。
前の晩に、袋を縛って玄関に置いてください。 これで朝の作業は「持って出る」だけになります。
「前の日の夜、歯をみがいたらゴミを玄関に出す」
引き金の動作を決めておくと、実行しやすくなります。
あとで行うことを覚えておく力に、成人ADHDで困難が出やすいことが実験で確かめられています。週に1回や2回しか来ないイベントは、この力にいちばん頼る種類のものです。
対策:繰り返し予定にする
カレンダーに繰り返しの予定として登録します。
- 通知は前日の夜にする。当日の朝に通知が来ても、もう袋を作る時間がありません
- ゴミの種類ごとに登録する。 「燃えるゴミ(火・金)」「資源(水)」「不燃(第2木曜)」
- 月に1回しかないもの(不燃、粗大)は特に忘れるので、必ず登録する
自治体のゴミ収集アプリがある地域も増えています。通知機能があれば、それを使うのがいちばん簡単です。
朝に「今日はゴミの日だ」と思っても、袋がまとまっていない、手が塞がっている、時間がない。
対策1:前夜に玄関へ出す
袋を縛って玄関に置いておきます。 これで朝の作業は「持って出る」だけになります。
引き金の動作を決めておくと実行しやすくなります。「もし〜したら〜する」と先に決めておくやり方は、目標を達成しやすくすると報告されています。
「前日の夜、歯をみがいたらゴミを玄関に出す」
対策2:ドアの前をふさぐ
袋をドアの前に置くと、出るときに必ずまたぐことになります。玄関の隅に置くと、目に入らずに出てしまいます。
「じゃまな場所に置く」のが正解です。
対策3:手を空けておく
出し忘れの隠れた原因がこれです。カバンと傘と弁当で両手が塞がっていると、ゴミ袋を持てません。
- リュックにして片手を空ける
- 弁当をカバンに入れる
- ゴミ袋を持つ手を、あらかじめ決めておく
出しそびれたときのために
- ベランダや玄関の外に、一時置き場を決めておく(部屋の中に置くと、においと虫の問題が出ます)
- 生ゴミは冷凍する(次の回まで冷凍庫に入れておくと、においが出ません)
- 有料の収集サービスを調べておく(たまりすぎたときの最終手段。地域によってあります)
「ためてしまった」状態からの復旧手段を先に知っておくと、詰んだ気持ちになりにくくなります。
ゴミそのものを減らす
出す量が減れば、失敗しても被害が小さくなります。
- 過剰包装のものを避ける
- 詰め替えを使う
- 生ゴミを減らす(買いすぎない。買い忘れと二重買いが多い人へ)
- 紙は玄関で捨てる(書類が山になっている人へ)
出す回数が減れば、失敗する回数も減ります。
- ペットボトルをやめて水筒にする
- 詰め替えを使う
- 通販の箱をすぐ畳んで、たまる前に出す
箱がいちばん場所を取ります。 届いたその日に畳むと決めておくとラクです。
くわしくは部屋がすぐ散らかる人へへ。
集合住宅の場合
24時間出せるゴミ置き場があるなら、いちばんラクです。前の晩に出せます。
「朝8時までに出す」というルールの物件だと難易度が上がります。その場合は、
- 前の晩に玄関まで出しておく
- 出勤前のルートに組み込む
- 家族に頼む
物件を選ぶときに、ゴミ出しの条件を見るという発想もあります。実際、生活のしやすさに直結します。
24時間出せるゴミ置き場がある建物なら、思い立ったときに出せます。
- 帰宅のついでに出す
- 出勤のついでに出す
- 曜日を覚えなくていい
引っ越しの機会があるなら、条件に入れる価値があります。
置き場が遠い、階段しかない、という場合は、台車や大きめのバッグを使うと1回で運べます。
ゴミ出しを忘れる人へ/前の日の夜に玄関へ出す
前の日の夜に玄関へ出す
朝にゴミを出そうとするから失敗します。
朝は時間がなく、判断力も落ちています。前の晩に、玄関の外側か内側に置いてしまうのがいちばん確実です。
- 夜のうちに袋を縛る
- 玄関のドアの前に置く
- 靴を履くとき、必ず目に入る位置に
朝にやるのは「持って出るだけ」の状態にしておきます。
※地域によっては前夜に出すのが禁止されています。その場合は玄関の内側に置いてください。
分別で止まらないようにする
分別が分からなくて手が止まる、という人は多いです。
ゴミ箱を分別の数だけ置く
捨てるときに分けてしまえば、出す日に分ける必要がありません。
- 燃えるゴミ
- プラスチック
- 缶・ビン・ペットボトル
3つあれば、たいていの地域で足ります。
迷ったら自治体のアプリを見る
多くの自治体が、ゴミの分別を検索できるアプリを出しています。「◯◯市 ゴミ アプリ」で調べてみてください。
収集日の通知が来るものもあります。無料です。
迷ったものは1か所に置く
判断できないものを、「保留箱」に入れておきます。 迷って止まるより、あとでまとめて調べたほうが早いです。
出せなかった日のリカバリー
出しそこねた週は、部屋にゴミがたまります。 ここで気持ちが落ちる人が多いです。
においだけ止める
- 生ゴミは冷凍庫に入れる(においが出ません)
- 袋を二重にする
- ベランダに出す(カラス対策は必要です)
「次の収集日まで持たせる」ことだけ考えてください。
有料の回収を使うのもあり
たまりすぎて手に負えないときは、自治体の粗大ゴミや、民間の回収サービスを使う手があります。
お金を払って解決していい問題です。
曜日を覚えられない人へ
通知を出す
前の晩にスマホのアラームをかけます。当日の朝ではなく、前の晩です。
名前は「ゴミ」ではなく、「ゴミを玄関に出す」にしてください。動作にすると動けます。
玄関に貼る
曜日と種類を、大きい字で玄関のドアに貼ります。
火・金=燃えるゴミ 水=プラ 第2・4木=資源
家族と分担する
一人でやらなくていいです。「縛る人」と「出す人」を分けるだけでも回りやすくなります。
収集所までが遠いとき
集合住宅や、収集所が離れている場合、そこまで運ぶのが面倒で止まります。
- 台車やキャリーを使う
- 一度に運ぶ量を減らして、回数を増やす
- 玄関の外に出しておく(前夜が禁止でない地域なら)
「重い」「遠い」が理由で出せていないなら、そこを解決してください。
一人で回らないとき
ゴミ出しが何週間も止まっている、部屋にたまって生活に支障が出ている。
こういう状態なら、片づけの技術の問題ではないかもしれません。
- 自治体の生活支援窓口
- 民間の回収サービス
- 家族や友人に頼む
恥ずかしいことではありません。 放置して悪化するほうが、生活に響きます。
ゴミ出しを忘れる人へ/家の中のゴミ箱を見直す
家の中のゴミ箱を見直す
ゴミ出しが止まる原因が、捨てるところにあることもあります。
- ゴミ箱が遠い → 各部屋に置く
- ふた付きで開けるのが面倒 → ふたを外す
- 袋の交換が面倒 → 大きめの袋にする、交換の回数を減らす
- 分別が面倒 → 分別の数だけゴミ箱を置く
捨てる段階で分かれていれば、出す日に分ける必要がありません。
出す前の一手間をなくす
- ペットボトルのラベルは、飲み終わったその場ではがす
- 段ボールはその日に畳む
- 生ゴミは水気を切ってから捨てる
「出す日にまとめてやる」と決めると、その手間が理由で出せなくなります。
家族と分担する
一人で全部やらなくていいです。
- 袋を縛る人と、出す人を分ける
- 前の晩に玄関に置くところまでを分担する
- 曜日ごとに担当を決める
「気づいた人がやる」だと、必ず片方に偏ります。
まず今週、これだけやってみる
- 前の晩に、ゴミ袋を玄関の内側に置く
- 自治体のゴミ分別アプリを入れて、収集日の通知をオンにする
- 生ゴミを冷凍庫に入れる場所を1つ決める
関連する困りごと
-
部屋が散らかる → 部屋がすぐ散らかる人へ
-
掃除が続かない → 掃除がまったく続かない人へ
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ものが減らせない → ものが捨てられない人へ
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朝バタバタする → 朝バタバタして何も進まない人へ
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部屋が散らかる → 部屋がすぐ散らかる人へ
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掃除が続かない → 掃除がまったく続かない人へ
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ものが減らせない → ものが捨てられない人へ
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朝バタバタする → 朝バタバタして何も進まない人へ
出し忘れが続くとき
何週間も出せていないなら、ゴミ出しだけの問題ではないかもしれません。
- 疲れて動けない
- 気分の落ち込みが続いている
- 家全体が回らなくなっている
こういうときは、まず回復のほうを優先してください。
- 自治体の生活支援窓口
- 民間の回収サービス
- 家族や友人に頼む
放置して悪化するほうが、生活に響きます。 頼っていいところは頼ってください。
くわしくは気づいたら限界になっている人へ、相談先の探し方へ。
まとめ:ゴミを出せるようにする5つ
- 前の晩に、玄関の内側か外に置く
- 自治体のアプリで、収集日の通知を受け取る
- ゴミ箱を分別の数だけ置いて、捨てるときに分ける
- 生ゴミは冷凍庫に入れて、においを止める
- 出せなかった週は、次の週にリセットすればいい
朝にやろうとしないのが、いちばん大事です。
この記事について
ADHDのある大人は、「あとでやることを覚えておく力」に困りごとが出やすいことが実験で確かめられています。週に1回や2回しかない予定を覚えておくのは、この力にいちばん頼る作業です。
行動をきっかけと結びつけて先に決めておく方法は、目標を達成しやすくすると報告されています。習慣が同じ合図と行動のくり返しで育つことも研究で示されています。
そのうえで、「ドアの前に置く」「前の晩に出す」といった具体的なやり方は、研究で確かめられたものではありません。 合うものだけ使ってください。
分別のルールは自治体によってまったく違います。引っ越したら必ず確認してください。
ゴミ袋を玄関に置いておいて、それでも出し忘れることがあります。あれは「持つ手が塞がっていた」のが原因だったりします。
この記事の出どころ
- 研究で検討
- 論文で調べられている内容です。ただし、どんな人を対象にした研究かは記事ごとにちがいます。
研究で検討成人ADHDにおける「あとでやることを覚えておく力」の困難
(原題:Complex Prospective Memory in Adults with Attention Deficit Hyperactivity Disorder)
この研究でわかっていること:予定や約束を忘れるのは記憶の使い方の問題で、意欲の問題ではないと説明できます。
ここはまだ分かっていません:リマインダーなど外部化の道具そのものの効果はまだ調べられていません。
研究で検討「もし〜なら〜する」と先に決めておく方法が目標達成に与える効果の研究をまとめた分析
(原題:A Meta-Analysis of the Effects of Mental Contrasting With Implementation Intentions on Goal Attainment)
この研究でわかっていること:行動を「場面」と結びつけて決めておく方法に一定の効果があると言えます。
ここはまだ分かっていません:ADHD・ASDだけを対象にした研究ではありません。一般の人向けの知見を当てはめています。
研究で検討習慣はどうやってできるのか:日常生活での習慣づくりを追った研究
(原題:How are habits formed: Modelling habit formation in the real world)
この研究でわかっていること:同じ合図と同じ行動の反復が習慣化を支えること、定着に個人差が大きいことを示せます。
ここはまだ分かっていません:ADHD・ASDを対象にした研究ではありません。「21日で習慣化」も本研究の結論ではありません。
制度の内容・金額は改定される場合があります。最新の情報は各窓口・公式ページでご確認ください。 出典の考え方は 情報の出どころの見方 にまとめています。
合わなかったら、別のやり方を試してください
ここに書いたことが全員に効くわけではありません。ひとつ試して合わなければ、それは失敗ではなく「自分に合わない方法が1つ分かった」ということです。