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買い忘れと二重買いが多い人へ|在庫が見えていない

— 「あとで買う」は覚えていられません

この記事の出どころ
  • 研究で検討
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画像枠/img/banner/kaimono-wasure.webp1200×675px(@2x で 2400×1350px)「買い忘れと二重買いが多い人へ」の記事バナー。「あとで買う」は覚えていられません

ポイント

  • 買い忘れも重複買いも、原因は同じ「在庫が見えていない」こと
  • リストは行く直前ではなく、切れたその瞬間に足す
  • ストックは1か所にまとめる。分散した瞬間に在庫は分からなくなる
目次を開く(18項目)
  1. 「あとで買う」は覚えていられない
  2. 切れた瞬間に足す
  3. 【手順】買い物を仕組みにする
  4. 場面別
  5. 「決まったもの」を固定する
  6. ネットスーパー・定期便を使う
  7. 店での動き方
  8. 買いすぎ・重複を防ぐ
  9. 忘れたときのリカバリー
  10. 家族と共有する
  11. 在庫を見えるようにする
  12. 買うタイミングを決める
  13. まず今日、これだけやってみる
  14. 関連する困りごと
  15. 買い物の回数を減らす
  16. 店で余計なものを買ってしまうとき
  17. まとめ:買い忘れを減らす5つ
  18. この記事について

スーパーに行って、買うつもりだったものを忘れる。家に帰ったら、同じ調味料が3本あった。

この2つは正反対に見えて、原因は同じです。在庫が見えていないことです。

「あとで買う」は覚えていられない

「シャンプーが切れそう」と気づくのは、たいてい風呂の中です。そのとき買い物リストには書けません。そして風呂から出るころには忘れています。

あとで行うことを覚えておく力に、成人ADHDで困難が出やすいことが実験で確かめられています。気づいた瞬間と、行動できる瞬間がずれていることが問題です。

切れた瞬間に足す

リストを作るのは、買い物に行く直前ではありません。気づいたその場です。

  • スマホの音声入力を使う。 「シャンプー」と言うだけでメモに入る
  • キッチンにメモとペンを吊るす。 手が濡れていても書けます
  • 家族と共有できるリストアプリを使う。 同居人の気づきも拾えます

「もし〜したら〜する」と先に決めておくやり方は、目標を達成しやすくすると報告されています。

「残り1つになったら、その場でリストに足す」

空になってからでは遅いので、「残り1つ」を合図にします。

【手順】買い物を仕組みにする

1. 切れた瞬間にリストへ足す

「シャンプーが切れそう」と気づくのは、たいてい風呂の中です。そのとき買い物リストには書けません。そして風呂から出るころには忘れています。

気づいたその場で足せる形にしてください。

  • スマホの音声入力を使う(「シャンプー」と言うだけ)
  • キッチンにメモとペンを吊るす(手が濡れていても書けます)
  • 家族と共有できるリストアプリを使う

そして「残り1つになったら足す」と決めておいてください。空になってからでは遅いです。

2. ストックを1か所にまとめる

重複買いの原因は、収納の分散です。

  • 洗剤が洗面所と物置の両方にある
  • 調味料がキッチンと食品庫に分かれている
  • 電池が引き出し3か所にある

種類ごとに1か所と決めてください。そこを見れば在庫が分かる状態にします。

そして縦に積まない。 奥のものは存在ごと忘れます。かごに立てるか、横に並べてください。

3. 買い物の頻度を決める

「必要になったら行く」だと、行く回数が増え、そのたびに余計なものを買います。

  • 週1回、曜日を決めて行く
  • ネットスーパーを使う(履歴が残るので重複を防ぎやすい)
  • 定期便を使う(トイレットペーパー、洗剤など切れると困るもの)

4. 店内の動線を固定する

リストを作っても、店内で見落とすことがあります。

  • リストを売り場の順に並べる(野菜→肉→乳製品→日用品)
  • カゴに入れたらチェックを付ける(頭で覚えない)
  • レジに並ぶ前に、リストをもう一度見る(ここで気づけば戻れます)

5. 「今日使うか」で判断する

リストにないものをカゴに入れるとき、「今日使うか」だけを基準にします。

「安かったから」「そのうち使うから」で買ったものは、たいてい使われずに在庫になります。そして在庫が増えると、また在庫が見えなくなります。

衝動買いそのものは衝動買いが止まらない人へへ。


「必要になったら行く」だと、行く回数が増え、そのたびに余計なものを買います。「あとの大きい得より、いまの小さい得」を選びやすい傾向がADHD症状と関連することも報告されています。店にいる時間が長いほど、余計な買い物は増えます。

  • 週1回、曜日を決めて行く
  • ネットスーパーを使う(履歴が残るので重複を防ぎやすい)
  • 定期便を使う(トイレットペーパー、洗剤など切れると困るもの)

リストにないものをカゴに入れるとき、「今日使うか」だけを基準にします。

「安かったから」「そのうち使うから」で買ったものは、たいてい使われずに在庫になります。そして在庫が増えると、また在庫が見えなくなります。

衝動買いそのものについては衝動買いを止めるをご覧ください。

買い忘れの対策をしたら、今度は買いすぎることがあります。

  • 空腹のときに行かない(余計なものを買います)
  • リストにないものは買わない
  • 大容量パックを買わない(使い切れないと結局むだです)

くわしくは衝動買いが止まらない人へへ。

場面別

食材

献立を決めてから買うより、買うものを固定するほうがラクなことがあります。

「毎週これを買う」と決めておけば、考えなくて済みます。くわしくは自炊が続かない人へへ。

日用品

定期便がいちばん確実です。切れると困るものは、自動で届く形にしてください。

トイレットペーパー、洗剤、シャンプー、ゴミ袋。切れると生活が止まるものから始めてください。

薬・サプリ

飲み忘れとセットで管理してください。薬を飲み忘れてしまう人へへ。

子どもの学用品

プリントで指定されるものは、受け取った日にリストへ入れてください。

冷蔵庫の中身

奥のものは忘れます。手前に「先に食べるもの」を置くだけで、食材のむだが減ります。

在庫が分からなくなるなら、冷蔵庫を開けたときに写真を撮るという手もあります。店で見返せます。


「決まったもの」を固定する

毎回考えるから、忘れます。買うものを固定してください。

定番リストを作る

いつも買うものを1回書き出して、スマホのメモに固定しておきます。

牛乳/卵/パン/納豆/ヨーグルト/トイレットペーパー

買い物のたびに、このリストを見るだけ。ゼロから思い出す必要がなくなります。

曜日で買うものを決める

「日曜にまとめ買い」「水曜に生鮮」のように決めると、行く回数も減ります。


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買い忘れと二重買いが多い人へ/ネットスーパー・定期便を使う

ネットスーパー・定期便を使う

根本的な解決策です。

  • ネットスーパー(前回の注文をそのまま再注文できます)
  • 定期便(トイレットペーパー、洗剤、水などを自動で届けてもらう)

「買いに行く」という行動自体をなくすと、忘れようがありません。

とくに、重いもの・かさばるものは届けてもらうのが正解です。


店での動き方

売り場の順番でリストを並べる

野菜 → 肉 → 乳製品 → 日用品、のように店の順路で並べると、戻る必要がなくなります。

戻ると、そこで別のものが目に入って、買い忘れが起きます。

カゴを持つ

手で持つと、両手がふさがって焦ります。カゴかカートを必ず使ってください。

レジに行く前に、リストをもう一度見る

これが最後のチェックです。 30秒で済みます。


リストを作っても、店内で見落とすことがあります。

  • リストを売り場の順に並べる。 野菜→肉→乳製品→日用品、のように店の動線に合わせる
  • カゴに入れたらチェックを付ける。 頭で覚えない
  • レジに並ぶ前に、リストをもう一度見る。 ここで気づけば戻れます

買いすぎ・重複を防ぐ

忘れるのと同じくらい、同じものを何度も買ってしまうのもよくあります。

家の在庫を見てから出る

スマホで冷蔵庫と収納の写真を撮ってから出かけると、店で確認できます。

ストックの上限を決める

「トイレットペーパーは2袋まで」のように決めておくと、増えません。

「安いから」で買わない

セールで買ったものが、使われないまま期限を迎えることがあります。リストにないものは、基本買わない。


忘れたときのリカバリー

  • 買い忘れは、たいてい致命的ではありません。 明日買えばいいです
  • どうしても必要なら、コンビニやネットで買う
  • 「また忘れた」と落ち込まない

忘れる前提で、仕組みを足していくのが現実的です。


家族と共有する

同居している人がいるなら、買い物リストを共有アプリで持つと便利です。

  • 誰でも書き足せる
  • 買った人がチェックを外す
  • 「言ったのに忘れた」が減ります

無料のアプリがたくさんあります。LINEのノートでも十分です。


同居している人がいるなら、買い物リストを共有アプリで持つと便利です。

  • 誰でも書き足せる
  • 買った人がチェックを外す
  • 「言ったのに忘れた」が減ります

LINEのノートでも十分です。 無料の共有メモアプリもあります。

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買い忘れと二重買いが多い人へ/在庫を見えるようにする

在庫を見えるようにする

「何が家にあるか分からない」から、買い忘れと買いすぎが両方起きます。

  • ストックは1か所にまとめる
  • 見える場所に置く(扉の中に隠すと、忘れます
  • 出かける前に、スマホで棚と冷蔵庫を撮る

写真があれば、店で確認できます。


買うタイミングを決める

「なくなったら買う」だと、なくなってから困ります。

「残り1つになったら買う」と決めてください。

  • トイレットペーパー:残り1袋
  • 洗剤:残り1本
  • 米:残り2〜3合

切れる前に補充する形にすると、慌てません。


まず今日、これだけやってみる

  1. いつも買うものを、スマホのメモに10個書き出す
  2. ネットスーパーか定期便を、重いもの1つで試す
  3. レジに並ぶ前に、リストをもう一度見る

関連する困りごと


買い物の回数を減らす

行く回数が減れば、忘れる回数も減ります。

  • まとめ買いを週1回にする
  • 重いもの・かさばるものは通販か定期便
  • 日用品は多めにストックする

「足りなくなったら買いに行く」を減らすのが、いちばん効きます。


店で余計なものを買ってしまうとき

  • 空腹のときに行かない(これはかなり効きます
  • リストにないものは買わないと決める
  • カゴではなくカゴなしで入る(買える量が減ります)

くわしくは気づくと余計なものを買っている人へへ。


まとめ:買い忘れを減らす5つ

  1. 切れた瞬間に、その場でリストへ足す
  2. いつも買うものを固定リストにする
  3. 重いもの・かさばるものは通販か定期便
  4. 売り場の順路でリストを並べる
  5. レジに行く前に、リストをもう一度見る

1番ができれば、あとはほとんど要りません。


この記事について

ADHDのある大人は、「あとでやることを覚えておく力」に困りごとが出やすいことが実験で確かめられています。「切れそう」と気づいたときと、買える瞬間がずれているのが問題です。

行動をきっかけと結びつけて先に決めておく方法は、目標を達成しやすくすると報告されています。

ADHDの特性がある人は「あとで手に入る大きい得」より「いま手に入る小さい得」を選びやすい傾向があるという報告もあります(本人の回答をもとにした、まだ小さな規模の研究です)。店にいる時間が長いほど余計な買い物が増える、という話はここにつながります。

そのうえで、「ストックを1か所にまとめる」「リストを売り場順に並べる」といった具体的なやり方は、研究で確かめられたものではありません。

とら先生のひとこと

洗剤が3本出てきたときの気持ち、分かります。あれは記憶の問題ではなく、収納が分散しているだけです。

この記事の出どころ

研究で検討
論文で調べられている内容です。ただし、どんな人を対象にした研究かは記事ごとにちがいます。
  1. 研究で検討成人ADHDにおける「あとでやることを覚えておく力」の困難

    (原題:Complex Prospective Memory in Adults with Attention Deficit Hyperactivity Disorder)

    Fuermaier ABM, et al./2013/PLOS ONE 8(3), e58338(2026-08-27 確認)

    この研究でわかっていること:予定や約束を忘れるのは記憶の使い方の問題で、意欲の問題ではないと説明できます。

    ここはまだ分かっていません:リマインダーなど外部化の道具そのものの効果はまだ調べられていません。

  2. 研究で検討「もし〜なら〜する」と先に決めておく方法が目標達成に与える効果の研究をまとめた分析

    (原題:A Meta-Analysis of the Effects of Mental Contrasting With Implementation Intentions on Goal Attainment)

    Wang G, Wang Y, Gai X/2021/Frontiers in Psychology 12, 565202(2026-08-27 確認)

    この研究でわかっていること:行動を「場面」と結びつけて決めておく方法に一定の効果があると言えます。

    ここはまだ分かっていません:ADHD・ASDだけを対象にした研究ではありません。一般の人向けの知見を当てはめています。

  3. 研究で検討ADHDと、目先の得を選びやすい傾向、そしてリスクの高いお金の使い方

    (原題:Attention-deficit/hyperactivity disorder, delay discounting, and risky financial behaviors)

    Beauchaine TP, Ben-David I, Sela A/2017/PLOS ONE 12(5), e0176933(2026-08-27 確認)

    この研究でわかっていること:「あとの大きい得より、いまの小さい得」を選びやすい傾向を説明できます。

    ここはまだ分かっていません:本人が答えたアンケートをもとにした、小さな規模の分析です。家計術の効果を示すものではありません。

制度の内容・金額は改定される場合があります。最新の情報は各窓口・公式ページでご確認ください。 出典の考え方は 情報の出どころの見方 にまとめています。

合わなかったら、別のやり方を試してください

ここに書いたことが全員に効くわけではありません。ひとつ試して合わなければ、それは失敗ではなく「自分に合わない方法が1つ分かった」ということです。